腑に落ちねえ

腑に落ちねえ














「でね。だんな。
あっしは板前だ。
旨いものをお出しして、だんなからお代を頂く。
そして、たつき(生活)を立てる。

私の店に魚を卸す仲買人もピンをはねます。あたりまえだ。
市場には競り人もいます。
運ぶのは、運送屋でさあ。
戸板一枚、地獄の上で、漁師が儲けるのもこれも当たり前だ。
少ねぇぐれえだ。


でもね、だんな。
あっしには、どうしても腑に落ちねえ事が在る。



今だんなが口にされたマグロ。
こいつには、一銭もいかねえ。

それが、腑に落ちねえんでさあ。」



同じカテゴリー(詩・書・画・など)の記事画像
かしましハウス・野田家。
自分の感受性くらい
同じカテゴリー(詩・書・画・など)の記事
 かしましハウス・野田家。 (2009-09-20 21:45)
 自分の感受性くらい (2009-07-25 00:07)

2011年11月01日 Posted byぱーぷーぼうや at 18:18 │Comments(0)詩・書・画・など

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。